「よ〜肥えとるな!」
旅行二日目、朝から生憎の雨、「あべのハルカス」に行くか「通天閣」にするか迷ったが、おもろそうなので、通天閣にむかった。
はたして、その勘は「大正解!」だった。
朝飯がまだだったので、通天閣近くの昭和レトロな喫茶店でモーニングを注文した。
その店は年配のマスターらしき二人とこれまた、8割が年配の常連さんという店でした。
「よ〜肥えとるな〜!」と私の後ろの常連さんが声をあげた。
ふと、窓の外を見ると、恰幅の良い?中年女性が少し重い足取りで通り過ぎるのが見えた。
「あいつ、どこそこのベンチで寝とるんやで。」狭い店内なので聞くとわなしに会話が耳に入って来た。
「部屋借りてへんねんな。」
「今はええけど、冬になったら寒〜てねてられへんて」
「段ボールに寝てて、火〜付けられて死んだ奴おったやんか〜」
「最近の奴はむちゃくちゃしよるぞ!」「人殺しても捕まらへんねん!」
「どこそこのうどん屋のおやじ、朝、仕込みにいきよって後ろからめったざしや〜」
「お〜あった、あった!」
などと朝からディープな「大阪あるある」の洗礼をうけた。
気をとりなおして通天閣に登ってみた。「わく、わく〜、するかい!ぼけ!」
「のりつっこみ」をしたくなるのは「大阪」の空気のせいか?
展望室では三代目「ビリケンさん」がおでむかえ。
銅で出来てるのかと思ったら、木製でした。
足の裏をなでなでしたら、「大丈夫!あんたの願いごとはかなう!ほやから、あんさんも必死のっぱっちでがんばりや〜!」といわれた。
やさし〜かみさんや!
外を眺めると、「あべのハルカス」意外と近いぞ!
やっぱ、こうなっちゃいます?
「愛人2号」ってこってこて!
「賞味期限が近いため、2割引です!」って正直ですね!とお店のお姉さんにいうと、「あまったら、もったいないですから。」と真顔でこたえられた。