HELL`S GATE

シーガルカップの話題は終了です。 ブログを見てくださった皆さんありがとうございました。

先日、警固の写真屋「アルバス」さんで「初めてのオールドレンズ体験会」と言うイベントに参加して来ました。

大阪の茶屋町フォトスクールというところの主催で「オールドレンズを最近のデジカメに取り付け、その描写を楽しみましょう!」というイベントでそのあとオールドレンズの販売会というものでした。

その時のイベントで借りた、「ぐるぐるボケ」が有名な古いツァイスの58mmF2のレンズで撮影した画像です。

別にパソコンで後から加工したり、特殊なフィルターを使用したわけじゃありません。 ただ絞り開放で撮影しただけです。 つまり現代レンズでは疎まれる、「周辺光量落ち、や不規則なボケ、逆光によるフレアー」等をトイカメラ的にその「レンズの個性」として楽しんじゃおう!というものです。

この写真でもわかるようにピントが来てる部分は綺麗に映るが周辺部は極端に暗く荒れている。

確かにこのような描写は現代レンズにはない。

それにしても、見方によって弱点が長所になるといういい例だ。

 

カメラ好きの方はご存知と思うが、これらオールドレンズと最近のデジカメはレンズマウント(接合部)が違うので、「マウントアダプター」というものを介して取り付ける。 ここで問題になってくるのがデジタルカメラの撮像素子の違いだ。 オールドレンズはほぼ「35mmフィルム」を基準に作られているのだがソニーのα7シリーズやデジタルライカ等フルサイズフォーマット以外はAPSCやマイクロフォーサーズなどと35mm版より小さいフォーマットになった結果、50mmのレンズはAPSCフォーマットでは約75mm相当、マイクロフォーサーズにおいては100mm相当と望遠レンズとなってしまうのである。 しかもレンズの中央部のみ使用することになるので「オールドレンズの味」を味わい尽くすことができないという結果に、、、!

そこで今回購入したのが「中一光学(チャン.イー)のレンズターボ2」だ!

普通のレンズアダプターはすどうしなのだが、このレンズターボはレンズが入っていて0.7倍となる、、、!

例えば50mmのレンズを使用したAPSCの場合、50X1.5X0.7=52.5mmとなりほぼ元の画角となる代物である(ついてこ〜い!) しかもこのマウントアダプターにはレンズによる集光効果のせいか嬉しい副作用があって、ほぼ1段ほどレンズのF値が上がるというもの!つまりF2.8のレンズはF1.4になるという算段。

F値が上がれば値段が数倍上がり、レンズが大きく重くなるのが常識のレンズ界においてこれは嬉しいニュースです。

今回のイベントで広角好きの私はソ連製レンズ「MIL20mm.F3.5」というレンズを購入しました。

ずっしりと存在感があり、写りも現行レンズに引けを取らず、値段もそこそこと大変満足しています。

しかし、ロシアンレンズを始め、結構廉価で星の数ほどあるM42マウントを手にいれたことは、「パンドラの箱」を開けてしまったのではないかと危惧しております。